建物が竣工するといよいよ引き渡しですが、その前にいくつか検査などの工程が必要になります。
法令を遵守した設計であることを建築確認申請し、確認済証を受けた図面に基づいた建築であるかを確認するための検査です。検査に合格すると「検査済証」(※検査済証・確認済証については別ブログにて詳細を紹介予定)が交付されます。
●設計事務所検査
設計図書通りに施工されているかをチェックします。内装の仕上げがきちんとなされているかだけでなく、電気・ガス・水道・空調を含めた設備を検査します。不備があれば施工会社にやり直しを指示します。
●施主検査
施工会社、建築士(監理者)の立会いで最終的なチェックを行います。施主として注文通りに出来上がっているかを確かめる作業ですので、細かい傷やクリーニングの不備による汚れなども気になる点は指摘、直してもらいます。
以上の検査が終了してはじめて引渡しとなります。
引渡しには鍵、引渡し書、中間検査済証、完了検査済証、設置した設備機器の保証書などの書類の引渡しが行われます。そのなかには、工事中に変更になった箇所も全て反映した竣工した建物を正確に表した竣工図も含まれます。この配管や電気機器の配線などが記されている竣工図は将来、修繕したりリフォームの必要が出てきた時に、特に重要な資料となります。大切に保管しましょう。