実施設計後、必ずしも複数の施工会社に見積もりを出してもらうケースばかりではありません。
建物のコンセプトが明確かつ個性的なものの場合は、そういった施工を得意としている施工会社にお願いすると、その後の進行がスムーズなことが多いようです。また、オーナーや設計が知人などの施工会社を使いたいと希望する場合もあります。
いずれの場合においても、大事なのは見積もりを精査することです。オーナーの意向が「金額の安さ」のみなのか、あるいは「ある程度金額が高くても技術力の高さ」を重要視するのかによって見積もりの見方が大きく変わります。
事業収支から設計、工事監理まで一貫して経験があれば、見積もり金額の妥当性や事業収支とのバランスを見極める上で大いにプラスとなるでしょう。