2017年03月21日
平成24年に東京都で実施方針が策定された
平成32年度までに
・市街地の不燃化により延焼による焼失ゼロ(不燃領域率 70%)を実現
・延焼遮断帯となる主要な都市計画道路を100%整備
という二つの目標を掲げています。
各自治体でも、耐火性の高い住居への建て替えや老朽建築物の撤去に財政支援する「不燃化特区」に対する取り組みが行われ、地域の再開発などのニュースも良く観るようなってきました。
先日も、東京都江東区で木密地域にある保育園を地域外に移転し、跡地に防災用の公園を開設するというニュースがありました。公園を設けることで延焼を防ぐと共に、防火のための水槽や避難所としての設備なども設置する予定だそうです。
こういった木密地域での建て替えを検討される際によく聞くのが、同居していた子供が独立している場合などで「いっそのことアパートを建てようか」という話。二人で暮らすには土地が広かったり、年金暮らしに家賃収入をプラスしたいというのが主な目的ですが、安易な木造アパートの選択は危険です。
確かにRC(鉄筋コンクリート)やS(鉄骨)と比べて建築費も安く済みますがその分、将来回りに同様の木造アパートが多く建つ可能性が高く、賃貸競争力(資産価値)が早期に低下してしまう恐れがあります。
用途制限や道路付けなどの条件が厳しいため対象は狭まりますが、大通りの際や角地などでは低層のRCマンションを検討してみるのも面白いかもしれませんね。