これは、高齢者を中心として医療や福祉施設が比較的充実している札幌市へ流入していることが原因としてあげられ、近い将来人口減少に転じていく可能性が高いと考えることができます。
逆に、福岡市は50歳以上の増加率は全体の約12%と比較的低い値。これは、大学などの教育機関やサービス産業の企業など、若年層の受け皿が多いことが理由と考えることができます。
また、地方では新幹線などの開通にともなうインバウンド需要の取り込みや地域の再開発などによる地価の上昇も期待されますが、インバウンド需要は中国の爆買いの例のようにいつまで続くかが不透明で、地方の再開発も限られた需要を奪い合う形なので、エリアの選択が重要になってきます。
そういった要素を考えると、エリア選択がシビアで、地価下落のリスクを取って地方の物件を買うのか、比較的リスクの少ない都心部の将来性が見込める立地の物件を買うのか、投資家の投資経験やスタイルによってよく考える必要がありますね。