- TOP
- ビルのバリューアップ大全
- バリューアップの計画から実行までの流れ
バリューアップの計画から実行までの流れ
バリューアップの基本的な流れとそれぞれのステップで気をつけておきたいポイントをお伝えします。
バリューアップの基本的な流れ
現状分析
建物の価値や状態を正確に把握するための最初のステップです。築年数、設備状況、稼働率、周辺環境を確認し、課題や改善の余地を明確にします。
<用意するもの>
・費用(管理委託料、点検費用など)
・サービス内容(清掃や点検の回数など)
目標設定
現状分析を踏まえ、具体的な改善目標を設定します。収益性向上や入居者満足度アップなど、目標を明確にすることで施策の方向性を定めます。
<目標例>
・空室率を20%改善
・収益を10%増加
・新しいターゲット層を獲得
バリューアップ施策の選定
目標達成に最適な施策を選びます。改修工事、設備更新、コンバージョンなど、収益性や入居者満足度を最大化する方法を選定します。
<施策選定のポイント>
・設定した目標とブレがないか
・投資回収期間が現実的か
・施工後の維持管理コストが適正か
見積もり依頼、スケジュール策定
目標と施策をもとに具体的なコストや期間を見積もります。専門業者に見積もりを依頼し、費用対効果を考慮した計画を立てます。スケジュールも明確化し、全体の進行をスムーズにしましょう。
<業者選定のポイント>
・過去の施工実績
・業者ならではの強み(設備工事、デザインリノベーションなど)
・施工後のアフターサービスや保証内容
計画書の作成
施策内容、スケジュール、予算を含む具体的な計画書を施工会社と作成します。テナントへの説明資料としても活用し、プロジェクト全体の透明性を高めます。
<書類作成のポイント>
・施策内容、予算、スケジュールを詳細に記載する
・関係者内の役割分担を明確にする
・想定されるリスクと対応策を明記する
実行と進捗管理
計画をスムーズに実行するため、オーナーとして適切な指示や管理を行います。過度に細部に介入するのではなく、全体の方向性を見守りつつ、重要な場面で適切な判断を行う姿勢が大切です。
<オーナー様が行うべきこと>
・定期的な進捗確認
・課題の早期解決
・入居者や関係者への情報共有