投稿日:2020年12月18日
更新日:2024年07月26日
カテゴリ大規模修繕
- 大規模修繕
大規模修繕を実施する前に「建物診断」を行った方がよいと聞くことがあるかと思います。
ここでは「建物診断」について説明してまいります。
建物診断とは
建物診断とは一言で言うと建物のオーナー(施主)の依頼によって、物件の状況を確認することです。建物診断を実施するにあたって、まずは資料の確認を行います。竣工図面や、過去に修繕した場合は改修履歴などを確認します。
実際の診断では躯体そのものや、外壁、屋上、給排水管などの設備を建築士やそれぞれの専門家が検査をしていきます。
建物診断が必要な理由とは
建物診断を実施することは下記のようなメリットがあります。
- 長期修繕計画を策定でき、大規模修繕実施の時期を検討できる
- 建物や設備の状況を把握し維持することで、資産価値を長く保つことができる
- 耐震診断なども実施することで地震等へのリスクに備えることができる
- 劣化状況を把握することで不慮の事故や災害のリスクを軽減でき安全性が確保できる
- 収益性を客観的に診断でき効果的な資金計画を立てることができる
建物診断後は報告書を提出してもらい、建物や設備の状況把握を行います。
まとめ
大規模修繕を実施する前に建物診断を実施することはとても大切です。劣化や不具合の状況を明確にすることで、必要な工事、不要な工事を洗い出しより適した修繕を実施することが可能となります。最近では赤外線サーモグラフィーのとどかない高い建物にドローンが活用されるなど調査の方法もさらに進化しています。建物診断を活用し建物の資産価値を維持していきたいですね。
大規模修繕に関しては以下の記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。
「ビルの大規模修繕で大切なこととは? 建物の資産価値を長く保つために」
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