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新型コロナウイルス感染症の拡大防止措置の影響によりオフィス以外で働く人が急激に増えています。
そこで今回は、一般的に自宅兼オフィスとされているSOHOや、自宅などでのテレワークや在宅勤務で働く上での理想的な環境を考えていきたいと思います。
SOHOやテレワークのよい点、悪い点
以前から「働き方改革」として推奨されていたことからも分かるように、SOHOやテレワークにすることによるメリットも多くあります。
<良い点>
- 通勤時間が削減される
- ミーティングや電話応対等が減少し業務に集中することで生産性が向上する
- 柔軟な勤務形態により家事、育児、介護との両立が可能となる
- 家族との時間や自由時間が増加し生活にゆとりが生まれる
- 渋滞や都市の一極集中が緩和されCO2の削減といった環境負荷の軽減につながる
一方、在宅勤務時間が長期化するにつれ、下記のような不満の声もあがってきています。
<悪い点>
- 働く環境が整っておらず、腰痛や肩こりなど身体不調が起きやすい
- セキュリティ対策が不十分になりがち
- コミュニケーション不足になりやすい
- オンオフの切り替えがしづらく仕事にメリハリが出来ない
- 時間の区切りがしづらく、いつの間にか会社に通勤しているよりも長時間働いてしまう。
上記のようなデメリットを克服するためにも、SOHOやテレワークでの快適に過ごすための設備やアイテムをご紹介してまいります。
SOHOやテレワークにあると快適な設備やアイテムとは?
高速ネット回線~これからの時代は「ギガスピード」タイプがおすすめ!
まず在宅勤務やSOHOでなくてはならないのが、快適なインターネット環境です。
特にテレビ電話やWEB会議といったオンラインを利用した会議を行う機会は圧倒的に増えました。
クライアントとの大切な会議の時に、「回線が途切れる」「音声が途切れる」「映像がフリーズする」などのトラブルが起きては、業務に支障が生じます。
トラブルの原因には端末そのもののスペックやマイクやスピーカーの問題、ツールの問題など様々な要因が考えられますが、見落としがちなのがインターネット回線になります。
社外だけでなく、社内とのスムーズなコミュニケーションのためにも、高速なインターネット回線は不可欠と言えるでしょう。
なお、賃貸物件では、最初から「ネット無料」をうたう物件も珍しくない時代になりましたが、賃料の安いアパートなどでは、共用部の一ヶ所に無線LANを設置したケースもあり、これはこれで便利ですが、その方式によっては、多数の住民が同時にアクセスすると速度が不十分だったり、部屋によっては電波が不安手になったりするケースもあるかもしれません。
通信回線の速度、容量が必要なオンライン会議等が一般化した時代にあっては、専用の光回線による「ギガスピード」を謳った回線を使うのが望ましいと言えます。
机(ワークデスク)
作業をする机がなくてダイニングテーブルなどで仕事をしていないでしょうか。
暫定的に数日作業をするのであれば問題ないかもしれませんが、ダイニングテーブル周りは家族が出入りするなど、あまり集中できる環境であるとは言えません。
仕事をするための机を用意する場合、パソコンが置けるようにある程度の「奥行き」が重要になってきます。
また最近おすすめなのが、高さを調節できる机です。
ワークチェアに座ってちょうどいい机の高さかどうかは、使いやすさ、疲労度がかなり違いますので、仕事の効率に大きく影響します。
また、たまに「スタンディング」できる高さに調節することで、腰への負担を防いだり、リフレッシュ効果につながります。
高機能ワークチェア
机と同様、長時間仕事をする上で大切なのが椅子です。
仕事をする上での椅子は、仕事用に特化されたワークチェアがおすすめです。
特に最近は自分の背格好にフィットするように調整が可能な高機能ワークチェアも登場しています。
つい最近では、某有名女性歌手(「ウインターソングの女王」と呼ばれていますね。)の方が、Youtubeやテレビ番組で、キーボードを弾きながらアクロバティックな姿勢までとって歌うシーンで座っていたのが、まさに高機能な有名ワークチェアだったようで、このワークチェアはどこのメーカーの何という機種かネット記事にもチラホラ出てきます。(ワークチェアの機種はオカムラの「バロン」という機種だったようです。)
ワークチェアの価格は1万円前後の安い物から、20万円前後する高機能なものまでいろいろありますが、長時間仕事をする上での効率を考えて1日当たりの単価で考えると、20万円近くしたとしても、高機能で自分の体形や姿勢にフィットさせやすい、自分にマッチしたワークチェアにすることは、企業の重役椅子や応接のお洒落な椅子としてだけでなく、これからの在宅勤務やSOHOを本気でやりたい人には、極めて意義のある投資といえるでしょう。
一方で、こうした高機能で価格の高いワークチェアは複数メーカーから発売されていますが、なかなか「いきなりネットで購入」というのは座り心地を確認できないために怖いのも事実。また、いくつかのワークチェアに実際に座ってみてセレクトしたいと思うと、こうしたチェアの種類をたくさん置いてある家具屋さんがなかなかないし、メーカーのショールームを全部見て回るのも大変です。
そこで、ネット検索しながら探してみたら、そういうニーズにぴったりなお店がありました。
それがこちら、高機能ワークチェアのセレクトショップで有名な「WORKAHOLIC(ワーカホリック)」さんです。
こちらのお店には、メーカーの異なるワ-クチェアをセレクトして実際に座って、フィッティングしてくれるサービスがあり、そのうえで購入するチェアを決めることができますので、企業さんだけでなく、個人の方が書斎に置きたい一生ものの椅子として、思い切ってお値段の高いチェアを探すにはもってこいのお店です。
但し、現在は、コロナの影響でショールームは予約制ですが、やはりコロナで高機能なチェアを探す人が増えているらしく、1カ月前後かかる状況のようです。でも、高機能なワークチェアを複数から選べるお店ってなかなかないですから、予約してでも行ってみたいお店ですね。
ライト・照明
主にパソコンを利用した作業を行う場合、照明が明るすぎても暗すぎても目の疲れにつながります。
デスクライト等を利用して、作業環境の明るさを調整することが大切です。
これは東京労働局における新VDT作業(※)ガイドラインでも示されています。
※新VDT作業…ディスプレイ、キーボード等により構成される VDT(Visual Display Terminals)機器を使用して、データの入力・検索・照合等、文章・画像等の 作成・編集・修正等、プログラミング、監視等を行う作業
出典:東京労働局
卓上傾斜台・ノートパソコンスタンド
机にノートパソコンを直に置くと、どうしても前のめりの姿勢になりがちです。
こういった猫背の状態を改善するために、パソコンにある程度の傾斜をもたせることが実はとても重要です。
「WORKAHOLIC」さんによると、手元に10度の傾斜をつけることで、目の高さが調整され自然と負担ない姿勢が作れるそうです。
フットクッション
これは、あればより快適な環境が作れるというプラスαのアイテムとなりますが、フットクッションもおすすめです。
足をフットクッションに軽く乗せるのを意識するだけでよい姿勢がとりやすくなり、疲労感の軽減につながります。
また足元にも適度な高さや傾斜をつけることで、足のむくみの改善につながるため、長時間デスクワークをして足がパンパンになるという方は試してみるとよいでしょう。
最後にSOHOやテレワークに大切なもの…それは「職・住・遊」のバランスのとれた環境
ここまでで、これからの時代のSOHOやテレワークに必要な通信環境や仕事のためのアイテムをご紹介しましたが、冒頭であげた「悪い点」に書いたような、「時間のメリハリなく、つい長時間働きすぎてしまう」という、まさに「ワーカホリック」になってしまいがちなのが、SOHOや在宅勤務のデメリットです。
そこで、最後に大事になるのが、「住・遊」の時代から「職・住・遊」の時代になったからこそ今まで以上に大切な事、それが「遊」の環境です。
仕事に打ち込むためには一方で「遊び」が必要というオンオフのバランスも大事ということです。
さらに、ある調査によれば、クリエイティブな仕事をしている人は、言い方は悪いですが、仕事をしながら、時々、サボって遊びの時間を取らせた方が、創造的な発想が増えて、効率も上がり、いい仕事ができる確率が上がった、という結果になったそうです。
自宅に事務所と同じような本格的なワークチェアやワークデスクのセットを購入して、長時間のデスクワークをする「職」の環境を整えたら、一方で、仕事とは真逆の、楽しく寛いで遊べる空間を創ること、実は、それが一番大切なことではないでしょうか。
そんな、新時代の「New Normal」な住宅環境をステージングしたモデルルームが、記事の最後でご紹介している「OUTDOOR with WORK(ステージング・ディレクション:undrop.inc)」です。
まとめ
ネット環境が発達し、パソコンさえあれば確かにどこでも仕事ができるようになりました。
コロナ禍での在宅ワークの中、作業環境を整えることなく、暫定的な机や座椅子などで作業されている方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、長時間の悪い姿勢での作業は、腰痛や首・肩こり、頭痛なども引き起こし健康の悪化につながります。
また高速なインターネット環境を整えるのもストレスなく作業するのに大切です。
新型コロナウィルスの影響は長期化するかもしれません。
またアフターコロナになっても「テレワーク」などの働き方が定着していくかもしれません。
今後を見据えて、今こそ最適な作業環境を考え、整えていくのがよいでしょう。