商業ビルの竣工後は、テナントを入れて稼働させていきます。店舗などのテナントは区画毎に異なりますので、内装工事に関連する業者など、テナント数に応じて複数の関係者とのやり取りが生じます。
内装監理業務は「A工事(オーナー負担で行うビル本体の施工工事)」「B工事(テナントの要望にオーナー負担で行う工事。設備などの所有権はオーナー側)」「C工事(テナント負担による施工工事。オーナーの承認に基づいている必要があり、設計・施工はテナントが行う)」といった工事区分を明確にし、トラブルを回避して工事が滞りなく進行できるようにします。また、各テナント毎に法令遵守がなされているかや、スケジュール管理を行うだけでなく、内装のデザイン計画がビルのブランド価値と調和しているかといったこともチェックしていきます。
内装監理業務はビルオーナー・ビル施工業者・テナント・内装設計施工業者・諸官庁など、様々な関係者の窓口となって、プロジェクトを進行させるプロデュース業務と言えるでしょう。