ビルの屋上防水が大切な理由とは? 適切なメンテナンスで建物の長寿命化
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- 管理建築士
- 森峰 恒平
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ビルの屋上は雨風や紫外線、気温の変化などによって日々大きなダメージを受けています。屋上防水のメンテナンスを怠るとビルの漏水などにつながるため、屋上防水はビルオーナー様にとって欠かせない課題となっています。
そこで今回は「ビルの屋上防水」について、その重要性や改修、メンテナンス方法について解説いたします。
目次
屋上防水の役割
ビルやマンションの屋上は建物を雨風から守る大切な役割があります。
傾きがある屋根と異なり、平らなビルの屋上(陸屋根)では雨が溜まりやすい構造となっているので、ドレンという排水口の他に、防水層という層が作られビルの内部に水が浸入するのを防いでいます。
建物に雨水が浸水してしまうと躯体の構造部分である鉄筋や木材の腐食につながります。また屋上部分には高圧受変電設備や室外機、排気ダクト等様々な設備も設置されていることが多く、雨水が適切に排水されないと設備の故障にもつながる可能性があります。
雨漏りや漏水は様々な被害につながることから屋上防水は建物全体の劣化を防いでいると言えるでしょう。
屋上防水の種類
屋上防水材には、様々な種類があります。また、防水材によって塗布する際の注意点や寿命も異なるため、建物の特性に合わせて適切な材料を選定することが重要です。
代表的な種類をご紹介してまいります。
ウレタン防水
液体状のウレタン樹脂を塗装することによる防水です。塗膜防水のため複雑な形の床面や撤去しづらい障害物がある床面でも施工できるのが特徴です。塗装の厚さ調整により屋上の状態に合わせた防水層を作ることが出来るのがメリットでもあり、職人の腕によって塗装の厚さにムラが生じやすいのがデメリットとも言えます。
耐用年数はおよそ8年〜15年といわれています。
シート防水
ゴム製や塩化ビニール製の防水シートを接着剤で下地に張っていくことによる防水です。耐久性や伸縮性もあり比較的費用が抑えられる特徴がありますが、凸凹の床面や複雑な形状にはあまり向いていません。またシートは薄く断裂しやすいため歩行の多い屋上には不向きと言えるでしょう。
耐用年数はゴムシート防水で10年~15年程度、塩ビシートであれば10年~20年程度と言われています。
アスファルト防水
高温に熱したアスファルトとシートを組み合わせて貼り重ねていく工法です。一番古くから使用されている工法のため信頼性が高く、大型物件の屋上など広い平らな場所に適しています。一方、工事中のアスファルトを加熱した際に独特の臭いや煙が発生するため周辺環境への注意が必要です。
耐用年数は15年〜25年ほどと言われています。
紫外線や空気の乾燥等によるダメージによりコンクリートが劣化し、ひび割れなどが生じた場合、防水機能が正常に発揮できなくなります。防水機能を保つために保護膜となるトップコートを塗布することも効果的です。
ビルの資産価値を保つために
ビルの特性にあわせた定期的なメンテナンスや防水工事が大切ですが、ビルの工事は高い場所の作業であり専門的な知識が必要なため、専門業者に依頼することをおすすめします。
施工前には業者としっかり打ち合わせを行い、コミュニケーションを密にすることも大切です。
株式会社アドバンス・シティ・プランニングでは屋上防水をはじめ、ビルの補修、修繕、改修、その他様々な種類の問題解決を年間多数の案件を手掛けています。
ビルのトラブルを解決するために経験に頼ってやみくもに試すことはおすすめできません。
アドバンス・シティ・プランニングでは図面を読み解き、建物の構造をしっかり理解して適正な工事の提案を行っています。ビルのお困りごとがありましたらアドバンス・シティ・プランニングにご相談ください。
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- 管理建築士
- 森峰 恒平
株式会社アドバンス・シティ・プランニング 建築課課長 / 1980年奈良県出身。管理建築士・設備設計一級建築士・一級建築施工管理技士。修繕、リノベーションのエキスパート。
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