投稿日:2019年02月07日 更新日:2024年07月26日

【開発事例】 COCOSPACE恵比寿

カテゴリ不動産有効活用・ビル開発

  • 開発

 

 

事務所系の北辰ビル、ソシアル系のポールスタービルに次ぐ、第三の北辰不動産グループのブランドとして誕生した「ココスペース」シリーズ。
第2号である「ココスペース恵比寿」について、当時の設計担当者に話を聞きました。

 

事例紹介  COCOSPACE(ココスペース)恵比寿
敷地面積:259.76㎡
延床面積:1298.63㎡

用途種別:店舗
規模:S造 地上8階建
竣工:2013年

COCOSPACE恵比寿

 

 

―ココスペース恵比寿のプロジェクトはどのようにはじまったのでしょうか?

 

cocospace_ebisu08縁あって買えた土地が、恵比寿駅から徒歩2分という好立地でもあったため、北辰不動産とアドバンス・シティ・プランニング(以下ACP)の共同の企画として、即座にチームが編成され、大々的に行われることとなったプロジェクトでした。

 

 

 

―建物を見てまず目を引くのが、三角形の変わった看板ですね。COCOSPACE恵比寿
ココスペース恵比寿ではこだわった点が2つあって、1つ目が「サイン計画」、2つ目が「プランニング」です。
三角形の形状は、交差点や反対側の通り、どこから見ても看板のサインがよく見えるようにしたためです。
実際、現地で何度も確認、検証しながら角度調整を行いました。
総工費の15%くらいを占めるほど、通常の袖看板よりも費用は高くかかりましたが、テナントの方、不動産関係者、デザイン事務所関係からもお褒めの言葉をいただいておりますね。

 

 

同じくサイン計画に関連するとしたら、エントランス。
サインを見てもらうのに大切なのは、建物内で一番人が集約するエントランスなので。
COCOSPACE恵比寿そこで、まず天井部分には線形のLEDを装飾しました。これは流れるようにランダムに点灯するデザインとなっています。
また2階に続く階段側面にも同じようなデザインを施し、連続性をもたせるようにしています。

 

 

 

さらに1階テナント入口の上部は鏡になってcocospace_ebisu_06いて、エントランスから見た際に、ずっと奥まで続いているような奥行き感をだしています。
サインのある壁面も波型にして、照明によって陰影がでるように工夫しました。

 

 

 

 

―もう一つのこだわった点でいう「プランニング」に関してはどうだったのですか? COCOSPACE恵比寿
建物が大きな道路に面しているのですが、極力生活感を出さないようにするため、階段を見えにくくしました。同じ理由で、バルコニー面積をなるべく小さくし、正面のガラス面が広く見えるようにしています。
一番リーシングしやすい1、2階部分に関してはなるべく面積を確保して、使いやすい正形になるよう工夫しました。
プランニングは、実際に決まるまで何パターンも提案し、苦労しましたね。

―リーシングに関してはどうだったのでしょうか?
1、2、3階はすぐに決まりました。
企画当初は、建物全部を飲食にしたいと思っていたため少し難航しましたが、縁あって上層部全部を大手カラオケチェーン店の方が借りられましたので、結果的にはリーシングはあまり苦労せずに決まりました。

―竣工後何年か経ちますが、まだ綺麗なままですね。
外観の色は白と黒で最後まで迷っていましたが、実際に通りを歩いて当時は真っ白な建物というものがなかったので白に決めました。
白にしたので、汚れにくいパネルを使ったりと工夫はしています。
またテナントの方にも綺麗に使っていただいています。
丁寧に作ると、綺麗に使っていただけるのかなと思っています。
苦労した案件だったからこそ、やりがいもありましたし、完成したときには嬉しかったですね。

 

COCOSPACE恵比寿